まだ上がらない

手術の説明を受けたのは、退院の前の日の夜10:00すぎだった。

主治医が時間が取れなく、こうなった。

 

暗い廊下を1人でナースステーションまで歩いた。

先生の靴は手術からそのままで血が付いていた。

膀胱とS状結腸の付近の腫瘍を取った。

大網にも転移してた。

リンパ節転移も確認された。

ステージが 3になった。 

淡々と説明をうけ、術野を画像で見せてくれた。 

 

アバスチンについて聞くと、寿命がそんなに変わらないと言われた。

孫の結婚式などで1日でも伸ばしたい人にとってはやる価値あるけど、あなたの場合は、、、

と言われ、おでこがすっと冷たくなるようだった。

 

暗い廊下を病室まで帰った。

 

退院し、いまも思い出す。

お腹の中が痛むたびに、術野の写真とそれを手や機械で掻き分けているところを想像して吐きそうになる。

ステージがあがり、今まで以上に頑張らないといけないのに、気持ちが折られた気分。

 

もっと強くなりたい。

捉え方次第だと、今日いまこの瞬間から自分次第で変われると、仕事では言ってきたし、やってきたのに、いまこの理論は働いてくれない。

 

早く忘れたい。